硫黄含有フルオロアルキルアミンおよびイソシアナート
专利摘要:
本発明は、既知の方法の問題を克服する硫黄含有フルオロアルキルアミン生成方法を提供する。既知の方法とは異なって、本発明の方法は、高価な溶媒を用いることなく硫黄含有フルオロアルキルアミンの収率を向上させることができる。さらに、既知の方法とは異なって、本発明の方法は、硫黄含有フルオロアルキルアミンの硫黄原子が酸化されている酸化型を生成することができる。 公开号:JP2011505421A 申请号:JP2010537003 申请日:2008-12-01 公开日:2011-02-24 发明作者:ハンス−ヨアキム;ハルツォク アクセル;ライアン;ゴンスカ ブレント;トーマス;ウォーレン ホリス 申请人:イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company; IPC主号:C07C317-28
专利说明:
[0001] 本発明は、硫黄含有フルオロアルキルアミン、それを生成する方法、およびそのイソシアナート/イソチオシアナート誘導体に関する。] 背景技術 [0002] 撥水撥油性をテキスタイルに付与するのに有用な化合物の中間体として、硫黄含有フルオロアルキルアミンが有用である。このようにして使用される硫黄含有フルオロアルキルアミンは、Rondestvedtら(米国特許第3,655,732号明細書)の実施例8に見出すことができ、ヨード−フルオロアルキルとアミノアルキルチオールを反応させることによって生成される。具体的には、Rondestvedtらによって、CF3(CF2)5(CH2)2I(ヨード−フルオロアルキル)とHS−CH2CH2−NH2(アミノアルキルチオール)を反応させて、CF3(CF2)5(CH2)2−S−CH2CH2−NH2(硫黄含有フルオロアルキルアミン)を作製することが教示されている。] [0003] Rondestvedtらによって開示された方法に従って硫黄含有フルオロアルキルアミンを調製する1つの欠点は、こうした方法で得られた粗生成物が最高29モルパーセントの不純物を含み得ることである。収率を向上させ、これらの不純物の量を減少させるために、tert−ブタノールが反応溶媒として使用された(J.Org.Chem.1977,42,2680−2683)。しかし、tert−ブタノールは比較的高価であり、その後の生成物の単離が、フォームおよびエマルジョンの生成によって予測できないほど時間のかかるものになり得る。] [0004] 低収率の問題に加えて、Rondestvedtらによって開示された方法に従って硫黄含有フルオロアルキルアミンを調製する別の欠点は、こうした方法では、硫黄含有フルオロアルキルアミンの酸化型を生成できないことである。RondestvedtらによってCF3(CF2)5(CH2)2−S−CH2CH2−NH2などの硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成する方法が開示されているが、Rondestvedtらの方法では対応するCF3(CF2)5(CH2)2−S(O)−CH2CH2−NH2またはCF3(CF2)5(CH2)2−S(O)2−CH2CH2−NH2などの酸化型を生成することができない。] 課題を解決するための手段 [0005] 本発明は、Rondestvedtによって記載された方法などの既知の方法の問題を克服する硫黄含有フルオロアルキルアミン生成方法を提供する。例えば、既知の方法とは異なって、本発明の方法は、高価な溶媒を用いることなく硫黄含有フルオロアルキルアミンの収率を向上させることができる。さらに、既知の方法とは異なって、本発明の方法では、硫黄含有フルオロアルキルアミンの硫黄原子が酸化されている酸化型を生成することができる。] [0006] 本発明の方法において、フルオロアルキルチオールとN−ビニルアミドを反応させると、アミド中間体が得られ、次いで脱アシル化を受けて、対応する硫黄含有フルオロアルキルアミンが作製される。場合によっては、脱アシル化の前に、アミド中間体は酸化を受け、それによって硫黄原子が酸化されている硫黄含有フルオロアルキルアミンの酸化型が生成する。] [0007] 本発明において有用なフルオロアルキルチオールは、Rf−Q−SHで表わされる。式中、RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択され、ただし、i)任意選択的に、パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で置換されていてもよく、および/またはii)任意選択的に、パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで中断されていてもよいことを条件とし、Qは、任意選択的に少なくとも1個の2価有機基で中断されているC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択される。] [0008] 本発明において有用なN−ビニルアミドは、H2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rで表わされる。式中、yは、0〜16から選択される整数、好ましくは1、最も好ましくは0であり、Rはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHである。] [0009] 上記のフルオロアルキルチオールと上記のN−ビニルアミドを本発明に従って反応させると、その結果は、Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−Rで表わされる本発明のアミド中間体である。式中、Rはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHであり;i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1である。より好ましくは、i=1、j=1、およびz=0である。さらにはるかにより好ましくは、i=2、j=0、およびz=0である。] [0010] 別段の記載のある場合を除いて、Rf、Q、R、i、j、y、およびzの上記の定義は、本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって一貫して適用される。] [0011] 本発明のアミド中間体は脱アシル化を受けて、Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NHRで表わされる硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成することができる。式中、Rは、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHである。場合によっては、アシル基を除去する前に、本発明のアミド中間体は酸化を受けて、Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−Rで表わされる本発明の硫黄酸化物中間体を生成することができる。式中、xは1または2である。別段の記載のある場合を除いて、上記のxの定義は、本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって一貫して使用される。次いで、硫黄酸化物中間体は脱アシル化を受けて、Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NHRで表わされる本発明の硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成することができる。既知の方法では、−S(O)x−部分を有する硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成することができなかった。] [0012] Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−Rで表わされる本発明のアミド中間体が、アミド基NR−C(O)−Rは未酸化のままで硫黄原子が選択的に酸化されるような酸化を受けることができるのは有利な点である。酸化した後、脱アシル化を実施して、アミド基NR−C(O)−Rをアミン基−NHRに変換し、それによってその硫黄が酸化されている硫黄含有フルオロアルキルアミンを得ることができる。既知の方法では、その硫黄原子が選択的に酸化され得る中間体はいずれも生成されない。本発明とは対照的に、既知の方法では、硫黄基−S−とアミン基−NHRの両方が存在する化合物しか作製されず、それによって硫黄基の選択的酸化が、アミン基の潜在的酸化のために不可能になる。] [0013] 別段の記述のない限り、本開示の全体にわたって記載されるRf部分は、C2〜C12パーフルオロアルキルから選択されるが、ただし、i)任意選択的に、パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで中断されていてもよく、および/またはii)パーフルオロアルキルがメチレンもしくはエチレンで中断されていないとき、任意選択的に、パーフルオロアルキルのフッ素原子1個は、水素1個で置換されていてもよいことを条件とする。置換または中断のないパーフルオロアルキルから選択されるRf部分の例としては、(CF3)2CFおよびCF3(CF2)m(式中、mは1から11の整数である)が挙げられる。] [0014] 水素1個で置換されたパーフルオロアルキルから選択されるRf部分の例としては、(CF3)2CH、CF3(CF2)2OCFHCF2、およびHCmF2m(式中、mは2から12である)が挙げられる。少なくとも1個の酸素で中断されているパーフルオロアルキルから選択されるRf部分の例としては、CF3(CF2)2OCF2CF2およびCF3(CF2)2OCFHCF2およびCF3CF2CF2[OCF(CF3)CF2]mOCRF(式中、mは6から15の整数であり、RはF、CF3、またはHとすることができる)が挙げられる。少なくとも1個のメチレンで中断されているC2〜C12パーフルオロアルキルから選択されるRf部分の例としては、CF3(CF2)3(CH2CF2)mおよびCF3(CF2)5(CH2CF2)m(式中、mは1、2、または3である)が挙げられる。少なくとも1個のエチレンで中断されているパーフルオロアルキルから選択されるRf部分の例としては、F[(CF2CF2)n(CH2CH2)m]kCF2CF2が挙げられる。式中、n=1、2、または3、好ましくは1であり、m=1、または2、好ましくは1であり、k=1、2、または3である。] [0015] 別段の記述のない限り、本開示の全体にわたって使用される「フルオロアルキルチオール」または「チオール」という用語は、Rf−Q−SHで表わされる化合物を意味する。式中、Qは、任意選択的に、少なくとも1個の2価有機基で中断されているC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択される。本発明において有用なフルオロアルキルチオールは、いずれの周知の方法でも生成することができる。例えば、Lantz(米国特許第4,845,300号明細書)には、本発明に有用なチオールを生成する以下の反応スキームが開示されている:RfCH2CH2I+S=C(NH2)2→[RfCH2CH2S−(NH2)2]+I-+NaOH→RfCH2CH2SH+NaI+O=C(NH2)2+MeOH(式中、Rfはこの明細書に定義されている)。あるいは、Jacobson(米国特許第5,728,887号明細書)には、本発明に有用なチオールを生成する水素化が開示されている:RfCH2CH2SCN+H2→RfCH2CH2SH+HCN(式中、Rfはこの明細書に定義されている)。あるいは、チオアセテート中間体(J.Fluorine Chem.2000,104,173−183)を、次の反応に従って使用することができる:RfCH2CH2I+KSOCMe→(ケン化)→RfCH2CH2SH+KOAc。] [0016] 別段の記述のない限り、本開示の全体にわたって記載され、本発明において有用なN−ビニルアミドは、H2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rで表わされる。式中、yは、0〜16から選択される整数、好ましくは1、最も好ましくは0であり、Rはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHである。本発明において有用なN−ビニルアミドとしては、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチル−アセトアミド、N−ビニルピロリドン、およびN−アリルホルムアミドなど周知の市販化合物が挙げられる。] [0017] 本発明の方法において、フルオロアルキルチオールとN−ビニルアミドを反応させると、アミド中間体が得られ、次いで脱アシル化を受けて、対応する硫黄含有フルオロアルキルアミンが作製される。場合によっては、脱アシル化の前に、アミド中間体は酸化を受けて、それによって硫黄原子が酸化されている硫黄含有フルオロアルキルアミンの酸化型を生成することができる。] [0018] 別段の記述のない限り、本開示の全体にわたって記載されるアミド中間体は、Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−Rで表わされる。式中、Rはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHである。本発明のアミド中間体は、フルオロアルキルチオールRf−Q−SHとN−ビニルアミドH2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rを反応させることによって生成される。] [0019] 具体的には、フルオロアルキルチオールRf−Q−SHのN−ビニルアミドH2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rへのラジカル付加反応によって、本発明のアミド中間体を生成することができる。ラジカル条件の反応条件は、当技術分野で周知である。ラジカル付加反応を実施する方法の例は、1当量の選択されたチオール、1当量の選択されたN−ビニルアミド、および開始剤を溶解するものである。次いで、溶液を、反応が活性化される温度(典型的には約65℃)に加熱し、ガスクロマトグラフィー−質量分析(GC/MS)によるモニタリングで判定してチオールが完全に消費されるまで撹拌する。] [0020] ラジカル付加反応に有用な開始剤は、当技術分野で周知であり、アゾビスイソブチロニトリルやアゾ−2−シアノ吉草酸などのアゾ化合物;クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、t−アミルヒドロペルオキシドなどのヒドロペルオキシド;ジ−t−ブチルペルオキシドやジクミルペルオキシドなどのジアルキルペルオキシド;t−ブチルペルベンゾエートやジ−t−ブチルペルオキシフタレートなどのペルオキシエステル;およびベンゾイルペルオキシドやラウリルペルオキシドなどのジアシルペルオキシド;ペルサルフェートなどのペルオキシド;および銅などの金属が含まれる。ラジカル付加反応に有用な有機溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサンなどのエーテル;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどの酢酸エステル;2−メタノール、エタノール、メチルプロパン−2−オール、イソプロパノール、2−メトキシエタノール(モノグリム)、2−メトキシプロパン−2−オールなどのアルコール;アセトン、メチルイソブチルケトン、およびメチルエチルケトンなど、N−メチル−2−ピロリドンなどのケトン、ならびにそれらの混合物が挙げられる。また、トルエンなどの炭化水素溶媒も適している。] [0021] ラジカル付加反応の代替策として、水酸化第三級アンモニウムヒドロキシドまたは水素化ナトリウムなど触媒量の塩基を用いた、フルオロアルキルチオールRf−Q−SHのN−ビニルアミドH2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rへのマイケル付加反応によって、本発明のアミド中間体を生成することができる。] [0022] ペルオキシドなどの酸化剤を用いた、アミド中間体の酸化によって、本発明の硫黄酸化物中間体が生成される。酸化には、タングステン酸ナトリウム、フェニルホスホナート、重硫酸トリオクチルメチルアンモニウム、および酸化時にそれらの混合物などの触媒が場合によっては含まれることがある。こうした触媒が酸化時に使用されると、得られる硫黄酸化物中間体の−S(O)x−部分は−S(O)2−である。こうした触媒の使用の一例は、Tetrahedron 2005,61,8315−8327、およびその中の参考文献[27](Satoら)に出ている。触媒が酸化時に使用されないと、得られる硫黄酸化物中間体の−S(O)x−部分は−S(O)−である。アミド中間体の酸化を実施する方法の例は、溶媒(好ましくは、エタノールなどのアルコール)中(場合によっては触媒の存在下で)、約1mol当量のアミド中間体に、低温(典型的には約0℃)で約1mol当量の酸化剤(好ましくは過酸化水素)を添加し、混合物を撹拌し、(典型的には約50〜60℃に)温めて、酸化反応を活性化するものである。反応の進行は、ガスクロマトグラフィーによりモニターすることができる。変換が完了すると(約5時間)、過剰の酸化剤は破壊される。例えば、過酸化水素は、亜硫酸ナトリウム溶液を用いて破壊することができる。次いで、溶媒を留去することができる。得られた残渣には粗生成物が含まれるが、(例えば、水で)洗浄し、真空乾燥することができる。] [0023] アミド中間体または硫黄酸化物中間体の脱アシル化によって、本発明の硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成することができる。アミド中間体の脱アシル化は、酸触媒または塩基触媒による脱アシル化によって行うことができる。硫黄酸化物中間体の脱アシル化は、酸触媒による脱アシル化によって行うことができる。] [0024] 酸触媒による脱アシル化は、溶媒(好ましくは、エタノールなどのアルコール)中、アミド中間体または硫黄酸化物中間体に、低温(典型的には0℃)でモル過剰(典型的には約6倍過剰)の濃縮された酸(例えば、塩酸)を添加することによって実施することができる。この混合物を撹拌し、周囲温度に暖まるまで放置し、初期のフォーム形成の後、反応混合物をゆっくりと加熱し、還流温度(約85℃)で約5時間保持する。反応の進行は、ガスクロマトグラフィーによりモニターすることができる。変換が完了すると、塩基水溶液(例えば、水酸化ナトリウム溶液)を慎重に添加することによって、溶液のpHを約8〜10にする。粗製の形で得られた硫黄含有フルオロアルキルアミンは底層として分離し、例えば分液漏斗で単離することができる。あるいは、アンモニウム塩が望ましい場合、塩基水溶液を添加しない。] [0025] 塩基触媒による脱アシル化は、溶媒(好ましくは、エタノールなどのアルコール)中、アミド中間体に、低温(典型的には0℃)で過剰(典型的には約5倍過剰)の濃縮された塩基(例えば、水酸化ナトリウム)を添加することによって実施することができる。この混合物を撹拌し、周囲温度に暖まるまで放置し、反応混合物をゆっくりと加熱し、還流温度(約85℃)で約8時間保持する。反応の進行は、ガスクロマトグラフィーによりモニターすることができる。粗製の形で得られた硫黄含有フルオロアルキルアミンは底層として分離し、例えば分液漏斗で単離することができる。] [0026] 本発明のアミド中間体Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−Rを生成する利点の1つは、その中のアシル基−C(O)−Rは未酸化のままで硫黄原子を選択的に酸化することができ、それによってRf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−R(式中、xは1または2である)で表わされる硫黄酸化物中間体が生成する。次いで、硫黄酸化物中間体は脱アシル化を受けて、アミド基NR−C(O)−Rがアミン基−NHRに変換することができ、それによってその硫黄が酸化された硫黄含有フルオロアルキルアミンが得られる。既知の方法では、その硫黄原子が選択的に酸化され得る中間体はいずれも生成されない。本発明とは対照的に、既知の方法では、硫黄基−S−とアミン基−NHR(Rは、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、好ましくはメチル、最も好ましくはHである)の両方が存在する化合物しか作製されず、その結果アミン基の潜在的酸化のために硫黄基の選択的酸化が不可能になる。] [0027] 従って、Rf−Q−S(O)x−CH2−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NH2: [式中、 RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択されるが、ただし、i)パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で場合によっては置換されていてもよく、および/またはii)パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで場合によっては中断されていてもよいことを条件とし、 Qは、少なくとも1個の2価有機基で場合によっては中断されているC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択され、 xは1または2であり、 zは0または1であり、 i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1である] で表わされる本発明の硫黄含有フルオロアルキルアミンの作製方法はこれまで知られていなかった。] [0028] 本発明の硫黄含有フルオロアルキルアミンのイソシアナート誘導体およびイソチオシアナート誘導体の作製方法もこれまで知られていなかった。前記イソシアナート誘導体およびイソチオシアナート誘導体は、Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−N=C=X1で表わされ、式中、 X1はOまたはSであり; RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択されるが、ただし、i)パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で場合によっては置換されていてもよく、および/またはii)パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで場合によっては中断されていてもよいことを条件とし、 Qは、少なくとも1個の2価有機基で場合によっては中断されているC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択され、 xは1または2であり、 zは0または1であり、 i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1である。] [0029] 本発明の硫黄含有フルオロアルキルアミンのイソシアナート誘導体およびイソチオシアナート誘導体は、第一級アミン基(−NH2)をイソシアナート基(−N=C=O)またはイソチオシアナート基(−N=C=S)に変換する任意の好適なプロセスで生成することができる。第一級アミン基(−NH2)をイソシアナート基(−N=C=O)に変換する方法の例は、Kornekら(独国特許第10108543号明細書)に見出すことができ、次の反応スキーム:Rf−CH2CH2−S−CH2CH2−NH2+EtOC(O)Cl+Cl3SiMe+2NEt3→Rf−CH2CH2−S−CH2CH2−N=C=O+EtOSi(Me)Cl2+2Et3NHClと一致する。第一級アミン基(−NH2)をイソシアナート基(−N=C=S)に変換する方法の例は、J.Org.Chem.1956,21,404−405に見出すことができ、次の反応スキーム:Rf−CH2CH2−S−CH2CH2−NH2+CS2+EtOC(O)Cl+2NEt3→Rf−CH2CH2−S−CH2CH2−N=C=S+COS+EtOH+2Et3NHClと一致する。] [0030] 下記の表1は、チオール#1、チオール#2、およびチオール#3と番号付けされた、実施例全体を通して使用されるフルオロアルキルチオールを示す。下記の表2は、表1のチオールから生成されたアミド中間体を示す。表3は、表2のアミド中間体から生成された硫黄酸化物中間体を示す。表4は、フッ素化アミン#1、フッ素化アミン#2、フッ素化アミン#3、およびフッ素化アミン#4と呼ばれる、アミド中間体または硫黄酸化物中間体から生成された硫黄含有フッ素化アミンを示す。表4は、フッ素化アミン塩#1と呼ばれる硫黄含有フッ素化アミン塩も示す。さらに、表4は、フッ素化イソシアナート#1およびフッ素化されたイソチオシアナート#1とそれぞれ呼ばれるイソシアナート誘導体およびイソチオシアナート誘導体も示す。] [0031] ] [0032] ] [0033] ] [0034] ] [0035] チオール#1 チオール#1は、以下の通り作製された3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクタン−1−チオールであった。ジメトキシエタン(DME、9部)と水(1部)の脱気した混合物に、窒素下でチオ尿素(1.1当量)および1−ヨード−2−パーフルオロヘキシルエタン(1当量)を添加した。反応混合物を還流温度で8時間保持した。DMEの大部分を留去し、蒸留残渣を周囲温度まで放冷した。撹拌下、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(1モル、1.1当量)を懸濁液に添加した。脱気した水を混合物に添加した。チオール#1をフルオラス底層として定量的に回収した。] [0036] 生成物の分光分析データは、他で公表されたデータ(J.Fluorine Chem.1985,28,341−355およびJ.Fluorine Chem.1989,42,59−68)と一致した。] [0037] チオール#2 チオール#2は、以下の通り作製された3,3,4,4−テトラフルオロ−4−ヘプタフルオロプロピルオキシ−ブタン−1−チオールであった。1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−3−[(1,2,2−トリフルオロエテニル)オキシ]−プロパン(本件特許出願人からPPVEとして入手可能)を一塩化ヨウ素と反応させ、続いて三フッ化ホウ素で処理して、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−3−[(1−ヨード−1,1,2,2−トリフルオロエテニル)オキシ]−プロパンを得た(米国特許第5481028A号明細書)。次いで、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−3−[(1−ヨード−1,1,2,2−トリフルオロエテニル)オキシ]−プロパンを、過酸化物開始剤の存在下でエチレンと反応させて、1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルオキシ)−4−ヨード−ブタンを得た(米国特許公開第2008/0113199A1号明細書)。窒素下で、チオ尿素(1.1当量)および1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルオキシ)−4−ヨード−ブタンを、脱気した1,4−ジオキサンに添加した。反応混合物を還流温度で8時間加熱した。ジオキサンを留去し、蒸留残渣を周囲温度まで放冷した。撹拌下、混合物を50〜60℃で5時間十分に加熱した。混合物に、脱気した水をさらに添加した。チオール#2をフルオラス底層として定量的に回収し、蒸留精製した。チオール#2のNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):1.60(t,J=17Hz,1H,SH),2.45(m,2H,CF2CH2),2.86(m,2H,CH2S)。] [0038] チオール#3 チオール#3は、以下の通り作製された3,3,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロ−オクタン−1−チオールであった。窒素下で、チオ酢酸カリウム(1.1当量)を、1,1,1,2,2,3,3,4,4,6,6−ウンデカフルオロ−8−ヨード−オクタン(1当量)のTHF溶液に添加した。反応混合物を50℃で5時間撹拌した。THFを減圧下で除去した。蒸留残渣をメタノール(25mL/0.1mol)に溶解し、塩酸(37重量%の水溶液、3倍過剰)で処理した。混合物に、脱気した水をさらに添加した。チオール#3をフルオラス底層として定量的に回収し、蒸留精製した。チオール#3のNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):1.55(s,br,1H,SH),2.32(m,2H,CF2CH2),2.74(m,4H,CH2SおよびCF2CH2CF2)。] [0039] 表1 次表は、上記で作製されたチオールを示す。 チオール#1] [0040] アミド中間体合成の手順 アミド中間体合成を使用して、下記の実施例において選択されたアミド中間体を作製するとき、アミド中間体合成は次の方式で実施した。実施例のアミド中間体はすべて、次の手順に従って作製した。阻害剤を含まないテトラヒドロフラン(THF)に、1当量の選択されたチオール、1当量の選択されたN−ビニルアミド、および0.04部(モル当量)のVAZO 64(本件特許出願人(Wilmington,Delaware,USA))を溶かした溶液を、65℃に徐々に温めた。約45℃で、発熱性物質が生じ、反応温度が短時間で70℃に上昇した。ガスクロマトグラフィー−質量分析(GC/MS)によるモニターで5時間測定して、チオールの完全な消費が示されるまで、反応を65℃で撹拌した。] [0041] アミド中間体#1A アミド中間体#1Aは、チオール#1が選択されたチオールであり、N−ビニルアセトアミドが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製されたN−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチル]−アセトアミドであった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、位置異性体を含まない所望の粗アミドを明橙色油として得た。アミド中間体#1AのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):1.98(s,3H,COCH3),2.36(m,2H,CF2CH2),2.70(m,4H,CH2SCH2),3.43(m,2H,CH2N),5.98(s,br,1H,NH)。] [0042] アミド中間体#1B アミド中間体#1Bは、チオール#1が選択されたチオールであり、N−ビニル−N−メチル−アセトアミドが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製された、N−メチル−N−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチル]−アセトアミド(I)と(R,S)−N−メチル−N−[1−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルスルファニル)−エチル]−アセトアミド(II)との異性体混合物であった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、位置異性体IとII(3:2)の混合物である粗アミド中間体#1Bを明橙色油として得た。粗アミド中間体#1Bは純度約99%であり、さらに精製を行うことなくその後の使用に適したものであった。異性体を分離しなかった。アミド中間体#1BのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):(I):1.98(s,3H,COCH3),2.35(m,2H,CF2CH2),2.68(m,4H,CH2SCH2),2.96(s,3H,NCH3),3.47(m,2H,CH2N);(II):2.03(s,3H,COCH3),2.35(m,2H,CF2CH2),2.65(m,5H,CF2CH2CH2SおよびCHCH3),2.80(s,3H,NCH3),3.43(m,1H,CHN)。] [0043] アミド中間体#1C アミド中間体#1Cは、チオール#1が選択されたチオールであり、N−ビニルホルムアミドが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製されたN−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチル]−ホルムアミドであった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、所望のアミドを黄白色固体として得た。アミド中間体#1CのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.33(m,2H,CF2CH2),2.70(m,4H,CH2SCH2),3.39(m,1H,3.42(m,2H,CH2N),6.66(s,br,1H,NH),8.12(s,1H,CHO)。] [0044] アミド中間体#1D アミド中間体#1Dは、チオール#1が選択されたチオールであり、N−ビニルピロリドンが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製された1−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチル]−ピロリジン−2−オンであった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、所望のアミドを黄白色固体(融点64℃)として得た。アミド中間体#1DのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.02(m,2H,CH2CH2CH2),2.37(m,4H,CF2CH2およびCH2C=O),2.71(m,2H,SCH2CH2N),2.77(m,2H,CF2CH2 CH2S),3.41(m,1H,3.42(m,2H,SCH2CH2N),3.48(m,1H,3.42(m,2H,NCH2CH2CH2)。] [0045] 実施例1〜4 下記の実施例1〜4において、フッ素化アミン#1は、2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチルアミンであり、示したようにアミド中間体の脱アシル化によって作製された。下記の実施例で得られたフッ素化アミン#1のNMRを、以下の通り表す。 1H−NMR(CDCl3):1.28(br,2H,NH2),2.38(m,2H,CF2CH2),2.65(m,2H,SCH2),2.73(m,2H,CH2S),2.89(m,2H,CH2N)。 1H−NMR(DMSO−d6):1.46(br,2H,NH2),2.48(m,2H,CF2CH2),2.58(m,2H,SCH2),2.72(m,4H,CH2SおよびCH2N)。 13C−NMR(CDCl3):22.3(s,CH2S),32.1(m,CF2CH2),35.8(s,SCH2),40.5(s,CH2N)。] [0046] 酸触媒による脱アシル化の手順 下記の実施例において、酸触媒による脱アシル化を使用して、選択されたフッ素化アミンを作製したとき、酸触媒による脱アシル化は次の方式で実施した。1当量の選択されたアミド中間体のエタノール溶液に、0℃で濃塩酸溶液(37.5重量%の水溶液、5〜6倍モル過剰)を添加した。反応混合物を、撹拌しながら周囲温度まで温めた。初期のフォーム形成が止まった後、反応混合物をゆっくりと加熱し、還流温度約85℃で5時間維持した。反応の進行をガスクロマトグラフィーによりモニターした。変換が完了すると、水酸化ナトリウム水溶液を慎重に添加することによって、溶液のpHを約8〜10にした。選択されたフッ素化アミンは粗製の形で、底層として分離し、分液漏斗によって、わずかに粘性の茶色がかった液体として単離された。水相をジエチルエーテルで抽出した。乾燥したエーテル相の残渣を、初期の第1の収穫物と組み合わせた。粗製の形の選択されたフッ素化アミンを水で洗浄し、モレキュラーシーブ(4Å)を使用して乾燥し、蒸留精製して、無色液体を80から95%の収率で無色固体または淡黄色液体として得た。] [0047] 実施例#1 アミド中間体#1Aの酸触媒による脱アシル化によって、フッ素化アミン#1を作製した。] [0048] 実施例#2 アミド中間体#1Cの酸触媒による脱アシル化によって、フッ素化アミン#1を作製した。] [0049] 塩基触媒による脱アシル化の手順 下記の実施例において、塩基触媒による脱アシル化を使用して、選択されたフッ素化アミンを作製したとき、塩基触媒による脱アシル化は次の方式で実施した。1当量の選択されたフッ素化アミンに、周囲温度で水酸化ナトリウム水溶液(5当量)を添加し、混合物を徐々に還流温度にした。反応時間が約8時間経過した後、選択されたフッ素化アミンは粗製の形で、底層として分離し、分液漏斗によって、わずかに粘性の茶色がかった液体として単離された。それを水で洗浄し、モレキュラーシーブ(4Å)を使用して乾燥した。粗製の形の選択されたフッ素化アミンを蒸留精製し、無色液体を80から95%の収率で無色固体または淡黄色液体として得た。] [0050] 実施例#3 アミド中間体#1Aの塩基触媒による脱アシル化によって、フッ素化アミン#1を作製した。] [0051] 実施例#4 アミド中間体#1Cの塩基触媒による脱アシル化によって、フッ素化アミン#1を作製した。] [0052] 硫黄酸化物中間体#1A 硫黄酸化物中間体#1Aは、以下の通りアミド中間体#1Cの酸化によって作製されたN−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクタン−1−スルフィニル)−エチル]−ホルムアミドであった。1当量のアミド中間体#1Cのエタノール溶液に、0℃で過酸化水素(35重量%の水溶液、1.1モル当量)を添加した。反応混合物を、撹拌しながら周囲温度まで温めた。反応の進行をガスクロマトグラフィーによりモニターした。完全に変換した(5時間)後、亜硫酸ナトリウム溶液を添加することによって、あらゆる過剰な過酸化物を分解した(過酸化物試験で陰性)。エタノールを留去し、残渣を水で洗浄し、真空で乾燥した。硫黄酸化物中間体#1が無色固体として定量的に得られた。融点179℃。硫黄酸化物中間体#1AのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.59(m,2H,CF2CH2),2.93(dm,J=170Hz,2H,SOCH2CH2N),2.96(m,2H,CF2CH2CH2SO),3.84(m,2H,CH2N),6.50(s,br,1H,NH),8.19(s,1H,CHO)。] [0053] 硫黄酸化物中間体#1Aの13C−NMRスペクトルは、大部分の普通の有機重水素化溶媒におけるその溶解性が不十分であるため得ることができなかった。] [0054] 硫黄酸化物中間体#1B 硫黄酸化物中間体#1Bは、以下の通りアミド中間体#1Cの酸化によって作製されたN−[2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−オクタン−1−スルホニル)−エチル]−ホルムアミドであった。過酸化水素(35重量%の水溶液、2.2当量)に、タングステン酸ナトリウム(0.01当量)、フェニルホスホナート(0.01当量)、および重硫酸トリオクチルメチルアンモニウム(0.01当量)を溶かした溶液を調製した。この溶液を、0℃で1当量のアミド中間体#1Cのエタノール溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を、撹拌しながら周囲温度まで温め、次いで60℃に加熱した。反応の進行をガスクロマトグラフィーによりモニターした。完全に変換した後、亜硫酸ナトリウム溶液を添加することによって、あらゆる過剰な過酸化物を分解した(過酸化物試験で陰性)。エタノールを減圧下で除去した。残渣を水で洗浄し、真空で乾燥した。硫黄酸化物中間体#1Bが無色固体として定量的に得られた。融点108℃。硫黄酸化物中間体#1BのNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.62(m,2H,CF2CH2),3.28(m,br,4H,CH2SO2CH2),3.83(m,br,2H,CH2N),6.25(s,br,1H,NH),8.19(s,1H,CHO)。 13C−NMR(CDCl3):22.3(s,CF2CH2),33.3(s,CH2N),43.4(s,SO2CH2),51.6(s,CH2SO2),161.7(s,CHO)。] [0055] 実施例5 フッ素化アミン#2は、硫黄酸化物中間体#1Aの酸触媒による脱アシル化によって作製された(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタン−1−スルフィニル)−エチルアミンであった。酸の脱アシル化の後、粗フッ素化アミン#2を濾過し、水で洗浄し、乾燥した。乾燥するステップは、フッ素化アミン#2が、極性プロトン性溶媒と非プロトン性溶媒の両方とそれぞれ付加物を形成するので重要である。濾液から、エタノールを減圧下で除去し、残渣を水で洗浄し、真空で乾燥した。フッ素化アミン#2が、無色固体として定量的に得られた。融点>250℃。フッ素化アミン#2のNMRが、以下の通り得られた。ジメトキシエタン(DME)から得られた結晶について、NMR分析を行い、次の結果を得た。 1H−NMR(DMSO−d6):2.59(m,2H,CF2CH2),2.80(m,2H,CH2N),2.88(m,2H,SOCH2),2.98(m,2H,CH2SO)。] [0056] 実施例6 フッ素化アミン#3は、以下の通り硫黄酸化物中間体#1Bの酸触媒による脱アシル化によって作製された2−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタン−1−スルホニル)−エチルアミンであった。硫黄酸化物中間体#1Aの代わりに、硫黄酸化物中間体#1Bを使用した点以外は、実施例5を繰り返した。フッ素化アミン#3が、無色固体として定量的に得られた。融点>250℃。ジメトキシエタン(DME)から得られた結晶について、NMR(CDCl3中)およびIR分析を行い、次の結果を得た。 1H−NMR(CDCl3):1.76(br,2H,NH2),2.68(m,2H,CF2CH2),3.14(m,2H,CH2N),3.28(m,2H,SO2CH2),3.39(m,2H,CH2SO2),3.63(m,4H,OCH3),3.75(m,4H,OCH2)。 1H−NMR(DMSO−d6):2.71(m,2H,CF2CH2),2.97(m,2H,CH2N),3.27(m,2H,SO2CH2),3.52(m,2H,CH2SO2)。 13C−NMR(CDCl3):24.5(s,CF2CH2),36.2(m,CH2SO2),43.1(s,CH2N),46.6(s,SO2CH2),56.8,61.9,71.3,72.5(s,DME)。 IRスペクトル:1070cm−1(対称SO2)。] [0057] アミド中間体#2 アミド中間体#2は、チオール#2が選択されたチオールであり、N−ビニルホルムアミドが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製されたN−[2−(3,3,4,4−テトラフルオロ−4−ヘプタフルオロプロピルオキシ−ブチルスルファニル)−エチル]−ホルムアミドであった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、黄白色固体の所望の粗アミド(純度97%)を定量的に得た。融点>250℃。 1H−NMR(CDCl3):2.38(m,2H,CF2CH2),2.77(m,4H,CH2SCH2),3.53(m,2H,CH2N),6.88(s,br,1H,NH),8.20 s,1H,CHO)。] [0058] 実施例7 フッ素化アミン#4は、アミド中間体#2の酸触媒による脱アシル化によって作製された2−(3,3,4,4−テトラフルオロ−4−ヘプタフルオロプロピルオキシ−ブチルスルファニル)−エチルアミンであった。ジメトキシエタン(DME)から得られた結晶について、NMR分析を行い、次の結果を得た。 1H−NMR(CDCl3):1.92(br,2H,NH2),2.32(m,2H,CF2CH2),2.65(t,2H,SCH2),2.73(m,2H,CH2S),2.92(t,2H,CH2N)。] [0059] アミド中間体#3 アミド中間体#3は、チオール#3が選択されたチオールであり、N−ビニルホルムアミドが選択されたN−ビニルアミドであるアミド中間体合成を使用して作製されたN−[2−(3,3,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウデカフルオロオクチルスルファニル)−エチル]−ホルムアミドであった。すべての揮発性物質を減圧下で除去して、黄白色固体のアミド中間体#3(純度97%)を定量的に得た。融点>250℃。アミド中間体#3のNMRが、以下の通り得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.33(m,2H,CF2CH2),2.73(m,6H,CH2SCH2およびCF2CH2CF2),3.54(m,2H,CH2N),6.16(s,br,1H,NH),8.19(s,1H,CHO)。] [0060] 実施例8 フッ素化アミン塩#1は、以下の通りアミド中間体#3の脱アシル化によって作製された2−(3,3,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロ−オクチルスルファニル)−エチル−アンモニウムクロリドであった。1当量のアミド中間体#3のエタノール溶液に、0℃で濃塩酸溶液(37.5重量%の水溶液、5〜6倍モル過剰)を添加した。反応混合物を、撹拌しながら周囲温度まで温めた。初期のフォーム形成が止まった後、反応混合物を70℃で5時間撹拌した。反応の進行をガスクロマトグラフィーによりモニターした。すべての揮発性物質を減圧下でストリッピングすることによって、フッ素化アミン塩#1を定量的収率で単離した。 1H−NMR(MeOH−d4):2.39(m,2H,CF2CH2),2.81(m,4H,CH2S),2.90(m,2H,SCH2),3.05(m,2H、およびCF2CH2CF2),3.19(m,2H,CH2N)。] [0061] 実施例9 独国特許第10108543(C1)号明細書に従って、フッ素化イソシアナート#1は、以下の通り作製された1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオロ−8−(2−イソシアナト−エチルスルファニル)−オクタンであった。乾燥トルエン(350mL)に、1当量のフッ素化アミン#1(0.1mol)および1当量の選択されたトリエチルアミン(0.1mol)を溶かした溶液を0℃に冷却する(氷浴)。クロロギ酸エチル(0.11mol)を20分以内で滴下する。混合物を、撹拌しながら室温まで温めた。もう1回1当量のトリエチルアミン(0.1mol)を添加し、続いてメチルトリクロロシラン(0.12mol)を30〜40℃で滴下する(滴下時間:約20〜30分)。次いで、混合物を100℃に1時間加熱した。混合物が周囲温度に冷却した後、沈殿したアンモニウム塩を濾去した。一定したN2流下で、トルエンと生成したエトキシメチルジクロロシランとを200mmHgで留去した。残渣を真空で乾燥して、明赤褐色液体のフッ素化イソシアナート#1を収率95%で得た。NMR分析によって、次の結果が得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.34(m,2H,CF2CH2),2.73(m,4H,CH2SCH2),3.45(m,2H,CH2N)。 13C−NMR(CDCl3):23.1(s,CH2S),32.1(m,CF2CH2),35.8(s,SCH2CH2N),40.5(s,CH2N),106−121(m,CF2),123.8(s,NCO)。] 実施例 [0062] 実施例10 J.Org.Chem.1956,21,404−405に従って、フッ素化イソチオシアナート#1は、以下の通り作製された1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−チデカフルオロ−8−(2−イソチオシアナト−エチルスルファニル)−オクタンであった。乾燥塩化メチレン(200mL)に、1当量のフッ素化アミン#1(0.1mol)および2当量のトリエチルアミン(0.2mol)を溶かした溶液を0℃に冷却した(氷浴)。二硫化炭素(1.3当量)を20分以内で滴下した。撹拌を1時間続けながら、混合物を周囲温度まで温めた。反応混合物を周囲温度でさらに8時間撹拌した。トルエン(200mL)を添加し、沈殿した固体を(ブフナー)濾過して取り除いた。濾液の溶媒を真空で除去して、所望の生成物を、さらに誘導体化するのに十分な純度で得た(収率97%)。NMR分析によって、次の結果が得られた。 1H−NMR(CDCl3):2.35(m,2H,CF2CH2),2.78(m,4H,CH2SCH2),3.68(m,2H,CH2N)。 13C−NMR(CDCl3):23.1(s,CH2S),32.1(m,CF2CH2),32.6(s,SCH2CH2N),45.0(s,CH2N),106−121(m,CF2),133.4(s,NCO)。]
权利要求:
請求項1 次式:Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NHR[式中、RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択され、ただし、i)任意選択的に、パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で置換されていてもよく、および/またはii)任意選択的に、パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで中断されていてもよいことを条件とし、Qは、任意選択的に少なくとも1個の2価有機基で中断されていてもよいC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択され、xは1または2であり、zは0または1であり、i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1であり、Rは、HまたはC1〜C4アルキルから選択される]で表わされるフルオロアルキルアミン。 請求項2 RがHである、請求項1に記載のフルオロアルキルアミン。 請求項3 i=1、j=1、およびz=0である、請求項1に記載のフルオロアルキルアミン。 請求項4 i=2、j=0、およびz=0である、請求項1に記載のフルオロアルキルアミン。 請求項5 次式:Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−N=C=X1[式中、X1はOまたはSであり;RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択され、ただし、i)任意選択的に、パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で置換されていてもよく、および/またはii)任意選択的に、パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで中断されていてもよいことを条件とし、Qは、任意選択的に少なくとも1個の2価有機基で中断されていてもよいC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択され、xは1または2であり、zは0または1であり、i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1である]で表わされるフルオロアルキルイソシアナートまたはイソチオシアナート。 請求項6 i=1、j=1、およびz=0である、請求項5に記載のフルオロアルキルイソシアナートまたはイソチオシアナート。 請求項7 i=2、j=0、およびz=0である、請求項5に記載のフルオロアルキルイソシアナートまたはイソチオシアナート。 請求項8 硫黄含有フルオロアルキルアミンを作製する方法であって、a)Rf−Q−SHで表わされるチオールとH2C=CH−(CH2)y−NR−C(O)−Rで表わされるN−ビニルアミドを反応させて、Rf−Q−S−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−R:[式中、RfはC2〜C12パーフルオロアルキルから選択され、ただし、i)任意選択的に、パーフルオロアルキルのフッ素原子1個が、水素で置換されていてもよく、および/またはii)任意選択的に、パーフルオロアルキルが、少なくとも1個の酸素、メチレン、もしくはエチレンで中断されていてもよいことを条件とし、Qは、任意選択的に少なくとも1個の2価有機基で中断されていてもよいC2〜C12ヒドロカルビレンからなる群から選択され、Rはそれぞれ独立して、HまたはC1〜C4アルキルから選択され、yは、0〜16から選択される整数であり、zは0または1であり、i+j=2を条件にして、iは1または2であり、jは0または1である]で表わされるアミド中間体を生成する工程と、b)任意選択的に、アミド中間体を酸化剤と反応させて、Rf−Q−S(O)x−C(H)i(CH3)j−(CH2)z+(i-1)−NR−C(O)−R(式中、xは1または2である)で表わされる硫黄酸化物中間体を生成する工程と、c)アミド中間体または硫黄酸化物中間体を脱アシル化させて、硫黄含有フルオロアルキルアミンを生成する工程とを含む方法。 請求項9 脱アシル化が、i)アミド中間体を塩基と反応させること、またはii)アミド中間体を酸と反応させること、またはiii)アミドスルホキシド中間体を酸と反応させることによって実施される、請求項8に記載の方法。 請求項10 i=1、j=1、およびz=1である、請求項8に記載の方法。 請求項11 i=2、j=0、およびz=0である、請求項8に記載の方法。
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同族专利:
公开号 | 公开日 EP2662354A2|2013-11-13| AU2008334034B2|2013-06-06| CA2706610A1|2009-06-11| AU2008334034A1|2009-06-11| JP5497659B2|2014-05-21| EP2215056A2|2010-08-11| EP2215056B1|2013-10-30| KR20100101126A|2010-09-16| CN101939294A|2011-01-05| US20090143608A1|2009-06-04| NZ585414A|2011-09-30| US8153846B2|2012-04-10| WO2009073592A3|2009-07-30| WO2009073592A2|2009-06-11|
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公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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